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広がってゆくカーボンパス…  オフセットアクションが地球と未来をクールダウン

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カーボンオフセットCO2量 : 4 ton-CO2
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イベントの設営・撤収のために運行する自動車走行。
会場の設営、テナント設備などの設営および撤去に伴い発生する
各種機材の搬入・搬出などの運輸活動から発生するCO2排出。

  

 「エコフェスタおかやま」は、今回が第8回目となる岡山県最大の環境関係総合イベントです。今回のエコフェスタでは、「地球温暖化防止」と「循環型社会の形成」をテーマとし、企業や環境団体などによるエコ製品や環境保全の取組に関する展示、マイ箸づくりなどの体験コーナー、電気自動車、水素ハイブリッド車などの試乗コーナー、ファミリー向けのステージイベントなどを実施しました。
 昨年までのエコフェスタでも、開催に伴う環境への負荷を低減するため、会場設営等の資材はできるだけ再利用可能なものとする、ごみの分別や減量を徹底する、飲食コーナーの食器類は使い捨てとせずデポジットする、ポスターやパンフレットは再生紙を利用する、などの取組を行ってきました。
 今回のエコフェスタでは、今年7月の北海道洞爺湖サミット等により地球温暖化問題に対する関心が高まっていることから、今までの環境負荷低減のための取組に加え、温室効果ガス排出量の一層の削減を図るため、岡山県としては初めてのカーボンオフセットに取り組むことにしました。
 そのための手段の一つとして、グリーン電力を導入しました。岡山県は雨の少ない温暖な気候に恵まれており、「晴れの国おかやま」をキャッチフレーズにしています。県の施設にも多くの太陽光発電パネルが付けられていますが、今回は、民間における一層の普及を図るため、県内の民間太陽光発電施設で発電されたグリーン電力を購入することにしました。購入した電力は2,000kWhで、会場となったコンベックス岡山大展示場(3,797㎡)の天井照明及び各出展者の展示ブースで使用する基本的な電力に充てられました。
 そしてもう一つの手段として、ジーコンシャス様から調達したCERクレジットによりカーボンオフセットに取り組みました。エコフェスタの開催のためには、主催者による会場の設営、展示ブース出展者による展示品の搬入、撤去などのため、多くの自動車が使用されます。それらの延台数と走行距離を見積もり、燃料消費量を推計してオフセットすべきCO2量を算定し、4tをインドの風力発電プロジェクトによりオフセットすることにしました。
 他にも、自宅からエコフェスタ会場に来るためのCO2排出量を来場者自身がパソコンで簡単に計算できるコーナーを設けたり、来場者にドングリやクルミなどの苗木約1,200本を無償配布するなど、いくつかの新しい試みを行いました。
 カーボンオフセットはまだ一般になじみが少ない言葉であり、仕組みについても必ずしも分かりやすいとはいえません。しかし、地球温暖化を防ぐための取組として、カーボンオフセットは今後ますます重要になってくると考えています。今回のイベントでは、会場インフォメーションに仕組み等をできるだけ分かりやすく図示した説明パネルや証書の現物を設置し、来場者に関心を持ってご覧いただけました。また、カーボンオフセットに関して報道機関等に対し積極的に情報提供を行い、催しの様子と合わせて新聞等でもカーボンオフセットの取り組みが報道されました。
 今回のエコフェスタにより、一人でも多くの方がカーボンオフセットに対する理解を深めていただくとともに、環境にやさしいエコライフを実践する契機になればと願っています。